『粋でありたい』外食編~導入~
こんばんはしょーたです。
私は調理師免許を所持しており、飲食店で働いていた経験があります。
それ故、外食の際にお客さんに求められること、そしてお客さんに従業員側が求めることを熟知しています。
従業員時代は、「あのお客さんどこかかっこいいな」という方や「ああいう人にはなりたくない」という方を何千人も見てきました。
他人の振り見て我が振りなおせ。
皆さんが外食をする際に、『粋だな』と思われる振る舞いを記事にしたいと思います。
今回は導入編ということでまず『粋』ってどういうことなのかというところと、外食における基本的なふるまいについて書いていきます。
タップできる【目次】
『粋』
粋とは
1 まじりけのないこと。また、そのもの。純粋。
2 すぐれているもの。えりぬき。「日本文化の粋」「科学技術の粋を集める」
3 世情や人情に通じ、ものわかりがよく、さばけていること。特に、遊里の事情などによく通じていて、言動や姿のあかぬけていること。また、そのさま。いき。(後略)
goo辞書 URL:https://dictionary.goo.ne.jp/
私が大学時代に友人数人と飲み会をしていた時のこと。
ある友人は「ワイン」が飲みたいと言い出し、グラスでワインを注文しました。
ワインが運ばれてきて、一口飲むやいなや「あーワインうまいわ。ワインにはやっぱりチーズだよね。」とチーズも合わせて注文しはじめました。
当時の私含め、友人同士で「なにを知ったかぶって、粋がってるのよ。」とふざけてツッコミをいれていました。
そして時は過ぎ30代になり、再びそのワイン君とお酒を飲む機会があり、友人は案の定ワインを注文し、チーズを注文しました。
しかし当時「粋がっちゃって」といっていた私は、その友人が飲むワインの姿、一緒にチーズを食べる姿に微塵の違和感も感じなかったのです。
むしろワインが似合う男になったなと感じるほどでした。
以前と何が違うでしょうか。
そうです。いちいち言葉にしないのです。
友人の例に戻れば、20代そこそこでワインとチーズが合うかどうかわからなかったでしょう。
しかし30代までの10年間で何度もワインを飲み、他のアテを試したことでしょう。そしてやっぱりワインにはチーズだと
心の底から思うことができ、ワインとチーズを選択したのです。
当時のようにワインとチーズが合うってわかってるんだぜという態度を見せず、自然なふるまいに変わっていたのです。
もちろん年齢的な充実や彼のステータス等が私の感覚に影響しているでしょう。
しかし、20代の頃のようにいちいち言葉にせず、ふるまいで『粋』を体現していたのです。
辞書には言動や姿のあかぬけていること。とありますが、粋の本質は心の中からうまれるものです。
私が行っていることは『粋』ではない?
いちいち言葉にしないで行動に表す。それが粋であることだと言っておいて私は粋を語り初めています。
確かに『粋ではないです』。
しかしながら、外食(特に飲食店)の場面においては『粋を語ること以上にひどい態度の人』が多くいると思います。
たった少しの行動で、飲食店側の従業員、そして隣にいる人が心地よい時間を過ごすことができるようになります。
以下に予約から退店までの基本的な流れを書いていきます。
予約時
最近ではネット予約等増えていますが、今回は電話予約の場合です。
予約の電話何時ころにかけたらいいのか迷いますよね。
お昼の営業中は避けたほうがいいのか、ランチ終わりがいいのかなど何時に予約したら迷惑にならないか。など考える人はいるかと思います。
ランチ営業とディナー営業の間にかけるという方もいますが、この時間は、仕込みや掃除等で忙しいこともあるので、止めたほうがよいと思います。
基本的には、営業中なら何時に電話をかけても大丈夫です。
予約電話の際に最も重要なのは、電話をかける時間ではなくお店側とのやりとりです。
「○○だけど、オーナーいる?予約したいんだけど。」こういう言葉つかいはやめましょう。
見ず知らずの人と会話するので当たり前のことですが、『受け答えは丁寧に』。忘れがちなので注意して予約したいですね。
入店時
例えば、18時オープンのお店に18時に予約したとしましょう。何時にお店につくのがベストでしょうか。
答えは、5分後です。
オープン前は予約の整理や、仕込みで忙しいので5分過ぎがベストです。
18時オープンのお店に19時に予約したとすれば、19時5分前にお店につくのが望ましいです。
営業開始直後と違うのは、すでにお客さんが入っている状態なので、お店側としては、予約者が時間通りに来ることが好ましいわけです。
10分遅れれば、キャンセルかもしれないと思いますし、10分早ければ席も準備できていない可能性があります。
なお
10分以上予約時間からズレて入店する場合は電話でその旨を伝えたほうがいいと思います。
食事中
特に気にせず食べてよいかと思います。
ただ、冷たいものは冷たいうちに、温かいものはあたたかいうちに食べることが望ましいです。
お刺身や、前菜がテーブルに残ったまま時間が経過しては食中毒の危険がありますし、
何よりサーブされたものをすぐに食べるのが一番美味しく食べる方法ですから。
飲食店側の目線を一つつけ加えるとすれば、あたたかい料理をすぐ食べるお客さんにはかなり好感がもてます。
「美味しいものが好きだ」といって話に夢中になり、料理が冷めてしまっている方を見ると矛盾してるなと思うわけです。
会計時
「お会計お願いします。」と伝え、お会計終了後は「ごちそうまでした。」と伝える。
小学生でもできることですが、大人になってできなくなる人は多いです。「おあいそ」や「会計!」などと伝えるのはよくありません。
まとめ
今回は、予約から退店までの基本的な『粋(あり方)』について書きました。
上記の流れを読むとわかる通り、心からの対応が『粋』につながるとわかると思います。
心の気持ちは、言動に現れます。そしてその気持ちは、飲食店の従業員だけでなく、隣にいる人にも伝わってしまうので注意が必要です。
次回はもう少し踏み込んだ内容を書いていきたいと思います。
今回の執筆時間
3時間